「ふむ会」に入ってくれて、ありがとうございます！

僕は「出会いを、全部マンガにする」という気持ちで毎日を生きています。

2019年にマンガ家になってから、僕は「ふむ会」というファンミーティングを開催してきました。作品デビューもしていない練習生であった頃から、その場に足を運んでくれる「ふむダチ」の方がいてくれました。僕はその思いに助けられて、堂々とここまで続けてきています。

その日々の出会いも、僕の記憶に深く刻まれ、その時の感情のかけらが創作にちりばめられています。僕は、人と出会うから、マンガを描くことができる。

実際、僕が描いてきたマンガの登場人物には常にモデルがいます。それはキャラクターとして登場することもあれば、ふむダチからもらった言葉や、その時の自分の感情を描くこともある。もはや一緒にマンガを描いていると言えるくらい、僕には大切なやりとりであり、時間です。

コロナによって、「ふむ会」も途切れてしまいましたが、連載作品への熱い感想や、SNSでの交流に、僕はとても支えられました。オフラインでのふむ会がなくても、僕の支えになっている人たちはものすごくたくさんいると実感しました。

コロナ関係なく、この先忙しくなるほど、ふむ会を開催するのは難しくなるのだろうか？ しかし僕は、作家人生を重ねるほど、ふむダチと離れていくのではなく、より距離を縮めて、一緒に創作の臨場感を味わいたい。

そこで、「ふむ会」という名のファンクラブを作ることにしました。

僕のデビュー作『リアル・ユー』で、主人公・園田がヒロインのりさこからもらった「メリケンサック」から人生が転がっていったように、僕の人生はまだまだ転がるし、僕を応援してくれるみんなの人生も、いい意味で転がっていったら幸いです。

観客席よりも、もっと近く、僕が挑んでいる創作現場のすぐ隣りで、僕と一緒にこの冒険を楽しんでもらえたら嬉しいです。